可愛い松島聡くんが見たい-CBCテレビ「本能Z」を見られなかった件について

 

昨日、SexyZoneの松島聡くんがCBCテレビの「本能Z」に出演した。先輩であるA.B.C-Z河合郁人くんの紹介で、だ。わたしは放送圏外なので見ることは出来なかったのだが、どうやら様々な業界の先輩が後輩を紹介する番組のようだ。

河合クンが『ブレイク間違いなし!甘いマスクで母性本能をくすぐる青年!!』と豪語するのは(中略)松島聡 (本能Z 公式サイトより

河合くんに関しては詳しくないので松島聡くんに関してしゃべります

 

 

番組のトーク部分はまだ見ることができていないので友人からのビデオを待つしかないのだが、やはりTwitterにはショッキングな部分ばかりが流れるのが常だ。

「芸人顔負けのパンスト相撲にも挑戦*1」したらしく、そこの場面ばかりを目にした。何してても可愛いんだけどね、やっぱり顔の脂肪が少ないからふたりともあまり顔が崩れないのがすごかった。だけどなんだろう超もやもや。

 

ここで思い出したのが、ももいろクローバーZ高城れにちゃん。初期はバラエティキャラが定着するのが嫌でいつも泣いていた、と聞いていた。お風呂でひとり泣いてたみたいなのはいつだったっけ。佐々木彩夏ちゃんもコマネチが嫌で、こんなのやるためにアイドルになったんじゃないって泣いてたよねたしか。

もちろん松島くんが今そうやって仕事を選ぶ余裕はないことはわかっている。っていうか本人に余裕が無い、というより事務所がそうしてしまったわけだけれど。どんな仕事だって貴重すぎるほどに露出が少ない。悲しい。ことSexyZoneに関しては運営への恨みつらみをいったらきりがないのだけれど。

メインのアイドル業で前に出してもらえないのだから、周りがやらない仕事をするしかない。グループ内での彼のキャラは「可愛らしい超弟キャラの天然ちゃん」だ。マリウス葉くんが末っ子だが、彼のほうがどちらかというと背伸びをしたがる。松島くんのほうがしっかり弟キャラというか、背伸びをせずに可愛がられる感じ。  弟キャラ×天然ならば今回の仕事はきっとベストだったんだけど。なんだろな!超感情的に言えば!うちの聡ちゃんに変なことさせないでよ!(CV.マリウス葉)

まあとにかく、彼はこうしたバラエティも選り好みせずに出る必要があった。どういう形でも名前と顔を売る必要がある。だけどなんだろう、もう少し喋るだけが良かったなあという欲はあるんですが。

 

柳沢慎吾さんへの愛を語ったり(SexyZoneChannnel内にて柳沢慎吾さんのブロマイドに頬ずりするシーンが有った))する彼ならもちろん、バラエティに出ることが夢だったといえるが、パンスト相撲いる!?という私のなんかこう、モンペ魂が疼いているだけかもしれない。可愛い顔に何してくれてんの!みたいな。

彼がメディアに出られるのだからどんな仕事でも喜ぶべきなのに、主観で気に食わない番組を作ってしまうのは本当にどうなのって感じなんだけれども。彼のアイドルらしい仕事が見たい、歌って踊ってメンバーと楽しくしてる仕事が見たい。SexyZoneChannelをもう一度。

 

まあいいや、聡くんがお風呂でひとりきり泣いてなければ何でもいい。

 

*1:本能Z公式サイトより

わたしのアイドル論-アイドル展さんへの寄稿

 今年9月1日から6日に名古屋で行われたアイドル展(アイドル展 (@idol_ten) | Twitter)にて展示された「アイドル論」という冊子に、わたしのアイドル論というテーマで寄稿させていただいた。今回はそれをブログに残したいと思う。

 

アイドル展さんとの出会いは3月下旬。友人がTwitterでリツイートしていた、アイドル展開催のお知らせがきっかけだった。

このツイートを見て存在は知っていたものの決意しきれていなかったのだが(極度の緊張しい) 26日の朝もう一度アイドル展さんツイートがTLに流れてきていたので、すぐに電車に飛び乗った。思い立ったが吉日!

 

まず入口で頂いたチケットがとても可愛かった。裏面もめちゃくちゃ凝っていて、この時点で興奮マックス。

展示内容は、美大生という立場からアイドルを考察、その感性やセンス、技術などをフル稼働したアイドルそのものや運営、アイドル史などだった。平面から立体までどれもクオリティがものすごい。

もう終わってしまったのが悲しい。わたしも名古屋行きたかった。ほんとに名古屋行きたかった。

 

というように、とても楽しい展示で様々なジャンルのアイドルファンの方がいらっしゃったのでついつい居心地がよく長居させていただいた結果、色々なお話をさせていただいていた。後日名古屋での展示にて何人かの「私のアイドル論」をまとめた冊子を展示するというお話を聞き、厚かましいながら原稿を書かせていただけないかとお願いしていた。

 

今回その原稿をブログに掲載することを快諾していただけたので、以下に残した。一部加筆済。

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「アイドル論」

私にとってアイドルとは「宗教」である。そう考えるに至った要因は大きくわけて2つ、運営のあり方とファン心理だ。ここでは私の経験によって【アイドルとは宗教である】という仮説に対して考察をしてゆきたいと思う。

まず運営のあり方。最近はアイドルや担当マネージャー等がSNSで情報や独り言を発信しそれに対してのレスポンスが出来るスタンスがかなりメジャーであるが、元々ジャニーズ事務所畑で生きてきた私にとってアイドルは天上界の存在だ。閉鎖的なWebサイトでのみ本人たちの日常を垣間見ることが出来るくらいで双方の意見が交換できる場などはない。本人たちが見ていればいいなと願いつつSNSやファンレターに意見や愚痴、感想をぽつぽつと落とすが特に反応はなく、私達との間には大きな隔たりがある。これが私にとって当然の距離感だ。言葉や思いは一方通行どころか届くこともなく、物申すことができない対象を静々とただ見つめてお金をかけてゆく行為によってペシミズムに陥ることは少なくない。しかし抜け出すことなんて出来ないこのどうしようもない底なし沼のような世界であり一度入ったらなかなか抜け出せないほどの魅力を持っている。わたしは一度アイドルファンをやめたことがあったのだが、3年間のブランクを経てより深い底にまで落ち込んだため、恐らく一生アイドルの誰かを愛することをやめられないのだろうという諦めの感情さえ抱いている。

 

次にファン心理。これは私自身の実体験をまじえて考察したい。今年の5月末から6月頭頃、私はジャニーズ銀座2015(ジャニーズJr.によるメンバー日替りコンサート)に足を運んだ。約1ヵ月貸しきったシアタークリエで、既に人気のあるグループによる公演もあれば、このためだけに集められたグループが入れ替わり立ち代り公演を行う。チケットは僅かな当日券のみを残してどの公演も即日完売となっていた。

さて、当日券はだいたい10枚前後で各公演開場1時間半前に整列をし、厳正なる抽選で当落が決まっていく。この僅かな枠を狙って集まるのは数百人、公演によっては1000人を越す長蛇の列であった。公演によっては平日の昼間、仕事や学業、家事などの隙間を掻い潜っては時間とお金をかけて集まるファンの熱意たるや、恐怖すら感じるほどだ。とはいっても私もその1人。1公演もチケットを持たないまま、2グループ合計10公演中8公演に並んだが、結果は言わずもがな惨敗である。

しかしここで注目したい点は、ファンの中には公演を見ることだけが目的ではない人が多くいることだ。もちろん彼らを生で観るために「自分の推しが何人集められるか(他担・他Jr・事務所に)見せつけること」も目的に入っているのだ。グループ間によってはあそこだけは絶対に越す…という熾烈な精神戦が行われており、いわば代理戦争である。決して数字に見返りを求めるべきではないとわかっていても(もしかしたら活動が増えるかも)という安易な期待を持ち、推されている他グループ・他メンバーに嫉妬してしまう。見返すためにせめて人気を数で表そうという、戦争だと感じた。

 

最後に、わたしの中のアイドルの性別差について話したい。私は女性・男性アイドル共に応援しているのだが、自分の中での立ち位置は全く異なっている。前者は外見も中身もコンプレックスの塊の自分にとって「自分のできなかった(できない)ことを投影する対象」であり、後者は「単純な憧れの対象」である。よって、前者は自分の存在有りきで好き嫌いが分かれているが、後者は自分自身の存在を抜きにして考えている。

具体的に言おう。まず女子ドルに関しては、割合好き嫌いが激しい対象だ。顔やスタイルの好みや少しの言動で苦手だと離れてしまう場合が多い。理由としては「自分のできなかったことを投影する対象」であるために、乱暴な言い方をすれば私にとって理想でなくなってしまったら途端に興味を失ってしまう。普段の言葉遣いから営業方法、スキャンダルまでたった1つの出来事がまるで砂の城を壊す波のように全てを飲み込んでしまうのだ。もっとこうすれば良いのに、という身勝手な感情が露骨に応援への熱意に反映されてしまう。一昨年大好きなグループから一番好きだった子が脱退してしまったのだが、その際にはそのグループへの熱自体が冷めてしまった。彼女のいないグループに全く興味が示せなくなったのである。一方男子ドルに関しては、「単純な憧れの対象」であるためにそういったことが少ない。恋愛対象にするスタンスではないし、ただただステージの上の彼らが見たいだけなのだ。嫌いな髪型でもすぐに変えるだろうと諦められるし、スキャンダルも気のせいかもしれないと言い聞かせられる。誤解を恐れずに言えば、ある意味で期待をしていて、ある意味で期待をしていないのだ。男兄弟がいない自分に男の人の生態は全くわからない。そのために全く別世界の存在を垣間見ているだけであり遠い存在だと感じているのだろう。また鉄壁要塞なジャニーズ事務所を応援しているためか、そこに自分の意志が反映されるとは思っていない。もちろん女子ドルなら反映されるというわけではないのだが。

 このように、自分や対象の性別・年齢などによってファンにとってのアイドルという存在は大きく異なるだろう。わたしだけでなく、多くのアイドルファンがそうであることがアンケートの結果にも示されていた。理想に対する達成度に対してすぐに幻滅してしまったり、または反対にいつまでも追い続けられたりとファン心理にも大きく関わる要素が性別・年齢であり、その理想の高さはひとによってまちまちだとしても比較的高い水準が求められている。

 

しかしいずれにしても私にとってアイドルとは近くて遠い存在。頭の中や携帯端末の中ではいつでも微笑んでいるのに手がとどく所にいるものではないし、わたしの思い通りになるわけのない存在だ。悲しいほど遠くて、苦しいほど愛おしく近しい。そんな彼・彼女らのために、今日もファンは汗水たらして働き聖地へ出向くためにお金づくりに勤しんでいるのである。 

(2015年【アイドル展!】への寄稿を一部加筆修正)

 

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来年でも再来年でも、もしもう一度行く機会があれば次は名古屋にも飛んでゆきたい。わたしは、アイドルファンなアイドル展さんのファンです。

この度は原稿転載を快諾して頂きありがとうございました。

短歌に挑戦してみました-ジャニヲタ文芸部第一回「チケット」

 

先日祖母の短歌を見せてもらう機会があって、誤字脱字をみたり良い表現に書き換えたりするうちに自分も短歌を詠んでみたいという欲が湧いてきました。
いくつか詠んでみるうちにどこかネットだとかに残してみたいなあと思っていたものの、ちょっとさすがにいきなりブログに投下とかTwitterに投下とか照れが入ってなかなか出来ず。


そんなときにこちらの部活動が目に入りました。

 

ichigonokimi.hatenablog.jp


第0回のみなさまの作品を読むのがとても楽しくて楽しくて、どれも素敵で。初めて短歌に挑戦したのでなかなか上手くはいきませんでしたが参加させていただきます。なにか企画というかそういうのに乗っかる形なら照れない!嬉しい!本来卒論構想ブログですけどもうこれ自由だな。

今回のお題が「チケット」ということで、自分が見に行ったコンサートとか舞台を思い出しながら時に苦しくなりつつ考えてましたが、難しい。身近なのにすごく難しくて楽しかったです。


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「君に会う唯一の方法」


紙切れに書かれた数字とニラメッコ君に届けと指先君色

 

君の出るツアータイトル撫でてみたいつか君の名綴られるよう

 

貴方との間に流るる天の川強運持てずに唇を噛む

 

厭わない那由多に広がる天の川数センチの君追えるのならば

 

俯くな全て私は見てるからわたしのなかではきみがいちばん

 

君が去り終演のベルが響くなり魔法が解けた君は遠いね

 

友人と”切符”眺めて生ビール君の一瞬忘れぬように

 

あおみどりきいろにももいろ並べては思い出セピアにしてやるものか

 

いつの日か君の名刷られた紙切れに埋もれて死にたいとは言わないけど

 

君が今死んでもいいと思うほど幸せになれと願いをかけた


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コンサート前日から時系列を追ってみました。ほどよいチケット。
ほどよく近い席って一番アイドルとの距離感を感じさせられる気がします。ファンサもはっきりもらえるほど近いし双眼鏡がなくても顔は見えるけれど手は届かなくて、はけていく姿もよく見えて。だからそういうチケットで入れるコンサートとか舞台が一番楽しくて一番つらくて一番好き。

連作の作り方をいまいち理解しないままやっていたのできっと間違っています。途中にチケ運とかチケットから派生した話になってるし、本当反省点は多いので次回は頑張ります。


参加させて頂きありがとうございました。
また次回も参加させていただけたらと思います。よろしくおねがい致します。

わたしは瞬間を垣間見ることしか出来ないー11/24のKAT-TUNについて

昨日のKATーTUN田口淳之介くんの脱退及び退所発表に関連して、アイドルがアイドルでなくなることについて書かねばならないとキーボードに向かったが無理そうだ。

※ここからは元上田担のつぶやきなため、現在のこととはずれていることがある恐れがあり、気分を害されるかもしれません。ですが出来ない気持ちの整理として吐き出したいのでご容赦ください。



まだ到底受け入れられない。

なぜ今。なぜ貴方が。なぜ。

疑問しか出てこない。勝手ながら怒りさえ覚えるし、ここまでの道程を共に歩んできたメンバーに対していま何を思って隣にたっているのかが全く理解ができない。暗い顔で震える歌声を目の当たりにしてなぜ笑っていられるのかと。彼からしたらラストステージが近づくから悔いを残したくないのかもしれないけど既に悔いは残ってる。



昨年のジャニーズJr安井謙太郎くんの言葉が心にしみた。


彼らの求める安定ってなんなんだろう。デビューは安定だと思っていた。もちろん波乱万丈はあれど、そこに「彼」の居場所は間違いなくあることだと。

田口くんの決断を簡単だという訳では無い。が、こんなにも簡単に、二言三言で説明されてしまうと置いてきぼりもいいとこで。これからいろいろな説明があるのだろうけれど。今までの発言や笑顔がどこまで虚像だったのか。KAT-TUNを好きだと言っていた彼はどこにいるのかと。

芸能界全体がそうかもしれないけれど、アイドルは普通の社会以上に「誰かの屍の上に立っての成功だ」と思っているので、それをわかってもなおこのタイミングでやめたいと考えることがわかりません。ましてや様々なことを乗り越えてやっと5人こそと考えたら裏切られて、4人こそ、今回こそ信じられると思ったのに。やめるにしても今なのかと。いつでも嫌だけれど。

ここまできてなんの冷静な考察もできてない上に何を言ってもいまKAT-TUNを本気で愛してる方からしたら薄っぺらい言葉に聞こえてしまいそうなのでこれ以上は何も言うのやめます。
わたしはアイドルに片思いしかできないのだと痛感しました。良くも悪くもステージの上の人だった。忘れそうだった。

自分の好きな彼に会いたくなりました。

女子ドル楽曲における一人称について-スターダストプロモーション編


アイドル楽曲の一人称は様々だ。特に女性アイドルの楽曲においては、わたし(私)だけでなく、ぼく(僕)が多く用いられていることがわかる。
各グループの各曲に使われる一人称を追うことによって、ここにファンがどう感情を動かされているのかわかるのではないかと感じ、考察した。

 

※グループ全員で歌っているものに限る

→ユニット曲やソロ曲を含めないグループ曲に限定。

 

※漢字表記及び平仮名表記などは同一とみなす
→その他、「ぼくたち」と「ぼくら」なども同様

 

歌詞検索サービス 歌ネットを参考に、アーティストページに2015/11/24 19:00現在表記されている楽曲は全てカウント

→カバー曲であるももいろクローバー「Believe」や私立恵比寿中学「大爆発No.1」は含めるが、ライブで数回やったような表記のないものは除外


第一弾はスターダストプロモーション所属アイドルを発信します。

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*たこやきレインボー(http://www.stardust.co.jp/profile/tacoyaki.html)

全15曲
わたし(7)/ぼく(0)/わたしたち(2)/ぼくたち(1)/なし(3)/その他(2)
 まだまだ若手のグループだからか、一人称よりも「たこやき」や「たこ虹」、「みんな」ということばが多く見受けられた。個性やグループを売っていくためには自分やグループのなまえをどんどんだして、ファンの仲間意識というか一体感を高めたほうがいいのかしら。たこ虹でのその他は全てグループ名や略称のみで一人称がなかったもの。
 楽曲も元気やあきんど(大阪だからかな?)的なものが多くて、恋愛ソングはなし。そういえば「チョコレート・バーニング」はたこ虹の曲だと思い込んでたけど違うんだなあ。深刻な勉強不足。けどあれ歌ってるたこ虹ちゃん可愛い。

 それにしても自分たちのあのテンションを(元気の押し売り)と歌うさま*1は面白いなあと思います。たしかにテンションが高くて一見一歩引いてしまいそうなくらいの底抜けの明るさだけれど、その懸命さが時に悪い意味でなく痛々しいほどに刺さるから(元気の押し売り)の一言じゃ片付けられない感じで。

 


*チームしゃちほこ(http://www.stardust.co.jp/profile/syachihoko.html)

全47曲
わたし(11)/ぼく(1)/わたしたち(9)/ぼくたち(1)/なし(18)/その他(7)
 一人称なしが圧倒的に多くて、ここにしゃちほこのアイドルっぽさを感じた。あくまで歌で(リーマンショック以降元気のなくなった名古屋を盛り上げる!)*2という感じで、そこに自分たちがないのかな、と。もちろん自己がないとかそういうことではなく、第三者目線から(君)に訴える曲が多くて自分たちの持ってる悩みとかをあまりさらけ出さない印象。アイドルという立場からのアンセムソングが多いのかな、名古屋だとか社会だとかに対する。「(私たちは元気だけど)みんなも頑張れ!」のような前提もあまりなくて、どこか高いとこや遠いとこからのアンセムソング。

 だからこそ、恋愛曲の「シャンプーハット」や「Sweet Memories」ががつんと胸にくる。年齢相応の拙い恋愛の詞がメンバーっていう主人公を得ている感じがたまらなく刺さる。

 

 チームしゃちほこにおけるその他の楽曲

  • 「サマラバ」「Sweet Memories」→2人
  • 「いけいけハリウッド」「いいくらし」→自分次第
  • 「抱きしめてアンセム」→俺・私・私たち
  • 「でらディスコ」→メンバー名
  • 「ピザです!」→しゃちほこデリバリーピザ

 


*私立恵比寿中学(http://www.stardust.co.jp/profile/ebichu.html)

全73曲
わたし(21)/ぼく(6)/わたしたち(4)/ぼくたち(4)/なし(33)/その他(5)
 自分たちのことを主人公に歌っている曲はとても多いけれど、一人称を歌詞にしている曲が少ない、という印象。今回二人称を数えていなかったことを後悔するほど、(きみ)というフレーズが多かったように感じた。(みんな)を対象にしたものは少なくて、ひとりひとりを対象に元気な楽曲も優しく歌いあげてるイメージ。(不安定な歌唱力とキレのないダンス)*3と対応しているように思える。アンセムソングのように鼓舞するスタイルよりも(頑張ってね、君のことみてるよ)のような歌詞が多い。

 これはだいぶ歌が上手くなってキャッチコピーがそぐわなくなった現在、最新シングル「スーパーヒーロー」でも言える。これは(僕たち)という言葉が入っているものの、あまり強い言葉で鼓舞するのではなく優しく言い聞かせるような印象。他にそういった楽曲で考えると、「Go!Go!Here we go!ロック・リー」や「新・青春そのもの」も曲調はアップテンポで元気づけるようなものだけど歌詞を見ると拳振り上げる系ではない、あまり。「新・青春そのもの」に至ってはムーディーだし。
 となると、エビ中の不安定さが持つ寄り添い見守る色は、他グループにないようなものなのではないか。あまり歌の上手いメンバーばかりではないエビ中だからこその、同じ所か少し下から押し上げてくれる優しい力を感じた。

 

私立恵比寿中学におけるその他の楽曲

  • 「I can't stop the loneliness」→英語詞
  • 「I'm your maneger」→公募歌詞のため除外
  • 「歌え!踊れ!エビーダダ」→エビ中・エビーダダ
  • エビ中出席番号の歌その1」→メンバーの名前など
  • 「大漁恵比寿節」→俺ら

 


*ももいろクローバーZ(http://www.stardust.co.jp/profile/momoclo.html)

(ももいろクローバー時の楽曲も含めて)全81曲
わたし(22)/ぼく(8)/わたしたち(3)/ぼくたち(9)/なし(34)/その他(5)
 楽曲の系統が幅広いです、お姉さんがた(第一声)
 純粋なアンセムソング系が多くて、これはやっぱりグループカラーなんだろうなと。世間的には最初の印象がカナコのエビ反りか激しいダンスから入ってる人が多いと思うので-5TH DIMENSION以降?はなんかこう、大人しいというかちょっと毛色が違うけど-引き付ける力が強いのかな。「労働讃歌」とか「BIONIC CHERRY」とか「PUSH」みたいなガムシャラ頑張れ系が多い。これはエビ中を見てから歌詞を読んだからかより一層感じた。
 それもただのガムシャラ頑張れ系というよりも、もう少し感情を一体にして動かす感じで、誤解を恐れずに言うと宗教色が濃いように思える。「GOUNN」だとかはもう露骨に仏教色なんだけれど、それ以外も語気がわりあい強くて奮い立たせられるような雰囲気。その他の一人称楽曲(下記)に(我ら)というワードが多く見受けられるように、ももクロが先頭に立って先導してゆくような楽曲が多いように感じられた。

男性が一番感情移入して読めるのではないだろうか。庇護欲をかきたてられるようなか弱さとか繊細さが良い意味で薄い。老若男女に向けて喝を挿れるような楽曲が受け入れられるのは、ももクロのファン層が厚いことを表しているように思えた。

 

 ももいろクローバーZにおけるその他の楽曲

 


今回一部のスターダストアイドルは楽曲数の少なさと私の知識不足で除外した。

(ばってん少女隊・ときめき☆宣伝部など…これからチェックするよ!Twitterは見てます!)

 

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 スタダのアイドル楽曲は全体的に一人称がないものが多かった。一般の楽曲がどれほど一人称があるのか数えたことがないので何とも言えないが、ジャニーズって割りと(僕・俺)(僕たち・俺たち)って多く入っているイメージがあるのでこれは男女差なのか、それともわたしが多いと思い込んでいるだけなのかちょっとわからないけれど。ちなみに(わたし)と(ぼく)どちらが多いかという点はどのグループも(わたし)が上回っていた。

 一人称がないというのは、その楽曲の世界観に自分が主人公として入り込む余地があるかどうかのように思える。一人称がある楽曲はある程度歌っている人間が主人公となっていてその世界観を覗きこむような感覚や、先導してもらったり応援してもらったりという要素が多いとおもうのだが、一人称がない楽曲では主人公になることが出来る。*4置かれていない(わたし)という存在を自分に置き換えたり解釈したりすることが出来るのではないだろうか。

 そういった仮想世界のような物語に入り込める余地は、アイドルにとって重要なのではないかと感じた。アイドルたちのみの世界ではなく、アイドルとファンでひとつの世界を構築するような感覚。よくあるやつだ、手を繋いで俺達とみんなで☆☆☆みたいなそういうやつ。これは男性アイドルの例だけど女の子でもある。ファンを含めてグループが成立する、というような感じ。

 現段階ではスターダストしか分析していないのでもしかしたら事務所の色みたいなものがあるかもしれないので一概には言えないが、これもひとつアイドルの持つ物語の重要性に関わるのではないかと考えられる。

やっぱり他の系列も分析しておく必要がありそうだ…楽曲多いよ……!

 

*1:「元気売りの少女」~浪花名歌五十選~」の歌詞にて

*2:チームしゃちほこのスローガン

*3:私立恵比寿中学のキャッチコピー

*4:もちろん楽曲によることは重々承知しているが

大人の決めたやり方それが正解なの?-SexyZone再始動を受けて

先日、”SexyZone5人で再始動”の文字が新聞に踊った。

 

www.daily.co.jp

 

 

ジャニーズ関連の検索から訪問して頂いていない方に説明をすると、SexyZoneは5人組グループなのだが、ここ1年半ほど(格差は活動初期から)ずっとシングルは3人で出していた。ジャケットも音入れも3人、挙げ句の果てには外されていた2人が別仕事の入っている日にグループツアーの日程を組むレベルであった。

ももいろクローバーZに例えると、かなこ・あーりん・しおりんのみでシングルが発売されて推され隊はテレビにも出ないのになぜかももいろクローバーZを名乗っている上に後ろで私立恵比寿中学が2人のポジションを陣取っているような感じ。

更に言うとてんかすトリオと紫同盟の二組で音源化はしないものの曲を出してて、テレビもそっちで出る感じ。なんならももクロ現場に推され隊が呼ばれないのに、ひなたちゆゆずきがももクロのバックにいる。推されてないっていうレベルじゃない。

 

 

それが今回のシングル「カラフル Eyes」は5人でお披露目イベントを行って5人で写っているジャケット写真で売りだされる、というなんかもう、これって本当に喜んでいいこと?当たり前じゃないの?みたいなことが起きたのでもう冷静と興奮をさまよっている形だ。本当に再始動して欲しい。(体勢に関しては賛否両論あるのかなと思うので深くは突っ込みませんが)

佐藤は「5人で鏡の前で練習したことも『いいな』と思った」と“再始動”に手応えを見せた。 (デイリースポーツ同記事より)

もう二度とこんなこと言ってほしくない。当たり前だと思っていて欲しい。

 

さて論文に関することで言うと、以前とらせていただいたアイドルファン心理アンケートでも、SexyZoneのファンの多くが事務所への不満を口にしていた。

 

”現在好きなアイドル(以下対象と表記)に対する不満は何ですか”

”「アイドル」を応援する上で悪印象なことはなんですか”

 

この2つの質問に対して、他のファンは本人たちの行為-恋愛スキャンダルや髪型、バラエティでの言動など-を指摘していることが多く見られたが、SexyZoneのファンはたいてい口をそろえて「事務所の方針が不満」「5人での活動がないことが不満」という言葉が吐露されていたのがとても印象的だった。外されていた2人のファンだけでなく、ずっと仕事がコンスタントにあった3人のファンでさえ、そうした不満を抱えていたのだ。

 

となると(アイドルを応援する)という行為に付随する欲求は、ただ対象を見ることが出来るということで満たされるわけではないらしい。対象を取り巻く環境全てが充実していることが求められるのではないだろうか。グループ間の仲も良好で仕事も安定している状況に対象がいることがファンにとっての大きな幸福なのだと認識させられた。今回の例で言えば(例・松島マリウス中島佐藤に囲まれて笑顔でいる菊池を見ていたい・菊池担)ということなのではないだろうか。変なとこでもやもやした悩みを持ってほしくないし、ファンと事務所の板挟みにもなっててほしくないし、末っ子2人といるところがお兄さんみたいで好き…のように。メンバー同士の関係性もグループアイドルの良さだろう。

グループ全員で物語を紡いでゆくストーリーに対する共感、がファン心理を支えるキーのひとつであると感じた。

 

対象や他メンバーのグループ脱退などが、応援へのモチベーションに影響するのではない考えは以前の記事で言及したとおりだ。 ほぼほぼ私の体験談なのだが。

mmmzk-18.hatenablog.com

 

脱退などのキーワードはとても繊細だと思うのでくりかえし書いておきたいが、これは全て私自身の意見や感情、また約1000つのアンケート回答を見たわたしの分析であってファンの総意として発言するつもりはない。

グループ全員が同じ方向を向いて欲しいか否か、全員で活動して欲しいか否か、どれを好きでいるのも個人の自由であると思う。

 

 

だけれど私は声を大にしていいたい。

佐藤勝利くん・中島健人くん・菊池風磨くん・マリウス葉くん・大好きな大好きな松島聡くん、久々になる全員でのシングルリリースおめでとう!本当にありがとう!全員での活動が見たかった!素敵な景色を見せてね!

次はそーたんのソロを待ってるよ……本人が望むならそーたんって呼ぶよ…!

 

野澤祐樹くんの格好良さについて-ENDLESS SHOCK

 

2016年2月3月帝国劇場公演の制作発表において、ENDLESS SHOCK続投が決まった。

野澤祐樹くん、ほんとうにほんとうにおめでとう!

今回こそ就職活動も終えたことだしその頃には卒業論文書き終わってるし絶対に見にゆきます。

Jr.を好きになって本当に身にしみているのですが、次のお仕事が決まるって本当に嬉しくて嬉しくてたまらないことですね。電車の中で速報を知って、気づかないうちに涙があふれていたので慌てて電車を降りました。ちょっと恥ずかしかった。

今までずっとデビューグループを追っかけていたのでなかなか実感することがなかったのですが、ずっと忘れないでいたいしいつかは忘れたい感覚だ。いつかそんな気持ちを知らないくらいに、彼のお仕事を見ていられるようになりたい。

 

本当にド新規でそろそろ好きになって2年が経つ程度でまだ野澤くんのことを何も知らないのですが、本当になんかこう顔からスタイルから声から仕草から全部格好良くて大好きなんですよね。いいともの時の絶妙なフォローの仕方とか、ファンではないころだったのに妙に残ってます心に。さまぁ~ずの方と踊ってるのも覚えてるんですけどあのときの真田佑馬くんの笑顔ばりかわいいです。ほわんってしてますよね、口の形が。サモエドっぽくてかわいいよ、サナエド。

野澤くんも笑うと左下瞼がくしゃんってしてすごく可愛くて格好良くて、野澤くんの顔とか身体のパーツの中でたぶん一番好きです。意地悪なところもだいすきです。格好いいね、noonboyzのメドレーで歌ってたtornがもう大好きです。なんでも大好き。

 

***

ただの野澤祐樹くん話になってしまいましたがたまには…。本当は好きな人を明確にしちゃうのはバイアスかかるかなとか思ったんですけど別にいいやと。メモ書きです。私のブログはメモ書きです。

 

おめでとう!頑張って!身体に気をつけて!

ごめんなさい。これだけ書きたかった。