絶対絶対また会いにゆくよ-推しメンの転校(脱退)を受けて

 

推しメンの脱退。

これはどのアイドルを愛するヲタクにとっても常に恐怖の対象だと思う。

ジャニーズJr.(時にはデビューしたグループ)はもちろん特に女子ドルファンにとっては常につきまとう恐怖だと考えられる。多くの女子ドルは若さこそが尊ばれるためだ。

ある日突然担当/推しがいなくなる、代替不可能存在であるはずの彼・彼女のポジションに誰かがいる。ソロパートを誰かが歌っている。声が聞こえない、姿が見えない、どうしても違和感が拭い切れない。


私は自分自身の推しがやめてしまったことは1度だけである。しかし、ジャニーズJrに関しては何度も何度も様々な人がいなくなってゆくのを見た。いつだって彼らは何も言わずに立ち去り、あとに残るのは想い出と個々人の持つ僅かな静止画と動画だけ。最近私も、とある彼がやめてしまうのではないかと不安になってTwitterに思いの丈をぶちまけていた。(が、それを公開するのは彼がデビューして安心した時か、彼がアイドルという道を選ばなかった時にしようと思う。なにか、フラグを立ててしまうようで怖いから。

 

私が唯一経験した推しの脱退(そのグループでは転校と呼ぶ)について話したいと思う。元・私立恵比寿中学の出席番号4番、杏野なつちゃんである。

このブログのタイトルも、彼女が最後に所属したグループ内ユニットPostgirlsの「友情ラブレター」にある歌詞の一節だ。少しだけ掠れた彼女の声は今でも思い出すだけで脳の奥を揺らすほどに甘くて素敵である。

 

さて、そんな彼女を初めてみたのは3年ほど前、彼女たちのメジャーデビューシングル「仮契約のシンデレラ」のMVだった。まだあどけなさの残る彼女の男装はあまり板についていなくて、だけれどダンスショットの時のアイドル姿といったら、可愛くてたまらなくて、すぐに名前を調べた。

www.youtube.com

…ここまで書いて、出会いから全て書いていたらきりがないことに気づいたので少しはしょろう。

次のシングルから3回、シングル1枚毎(アルバムは入っていたっけ…)フリーライブに行き、「私立恵比寿中学 年忘れ大学芸会2013「エビ中のスター・コンダクター」」(学芸会=ライブ)に行き幸せの絶頂だった所、数日後に彼女の転校を知った。応援できた期間はわずか、2~3年である。それから祈るような思いで彼女のラストライブ「私立恵比寿中学合同出発式〜今、君がここにいる〜」に応募し落選したものの譲ってくれる友人に出会い無事参加、彼女の最後の接触イベントである握手会にも行くことができた。彼女のライブを見たのは計5回、握手をしたのは2回である。少ないのはわかっているが、学生の身分である私の精一杯だった。

 

だけれど、足りなかったのだと今になってひどく感じている。もっともっと見たかったし、その声を聞きたかった。行けないライブはネット配信の中継で一部見ていたが、それでも全然足りなかった。けれど、きっと全てに参加しても同じ気持ちだったけれど。

わたしにとって推しの脱退とは、今まで見ていた世界の崩壊だ。どれだけ彼女が前に進んでいても所属していたグループが前に進んでいても、わたしは進めない。真っ暗な世界に放り込まれた気分だったし、今も変わらない。2年経った今でもわたしは彼女の姿を探している。

アイドルとはファンひとりひとりの世界そのものだと思う。私にとってグループは、彼女を認識できる世界であることが「正」だった。(何度も言うが、これは私にとっての真実であり事実とは異なる。

 

一度新体制(彼女を含め3人が転校・代わって2人が転入してきた)の私立恵比寿中学を生で見たが、どうしてもしっくりとこなかった。新体制のファンや転入生のファンには本当に失礼な言い方だとわかっているがあえて言う。

わたしの好きな私立恵比寿中学と、変わっていた。

その時私は痛感した。わたしは杏野なつちゃんが好きだったのだと。どうしてもステージの上に彼女を探し、彼女の歌っていたソロパートでは耳を澄まし、コールでは喉元まで彼女の名前が出てきて、そして彼女のいない現実に打ちひしがれる。

もちろん今は新体制こそが私立恵比寿中学だとわかっているし、彼女に執着することが彼女の望んだことかといえばそうではないだろう。ただ、そういった理屈抜きに私は彼女を追い求めている。結果、わたしはいまの私立恵比寿中学を応援できなくなってしまった。

 

******

 

最後に、今でもしっかりと読み切ることの出来ない杏野なつちゃんの転校に関するブログを貼っておく。

転校を発表したとき、最後の学芸会を終えた時、そして彼女の最後の接触イベントを終えた時のブログだ。どれか一つだけ選ぼうと思ったけれど、そもそも泣いてしまってうまく読めないので3つ全て貼ってしまおう。

高校生の文章なのにとてもしっかりしていて、頭の良い彼女らしくて、あまりにも普段と変わりがなさすぎて。何度読んでも愛おしくて切なくて、彼女に会いたくなる。

会いたくても会えないけれど、杏野なつちゃんはいつまでも愛おしい。

amba.to

ameblo.jp

amba.to

 

 

 

杏野なつちゃん世界一可愛い